風船浮遊ドータクン
本記事はポケットモンスターに登場するドータクンというキャラクターの型考察です。
[目標]
今回やりたかった事を最も器用にこなせるのがドータクンでした。
なので順番的にはやりたいことを盛り込んだ後に汎用性を高めるような構築手順となりました。
完成したドータクン個人から見た目標は、トップクラスに使用されるキャラクターである、ガブリアスと一部のガルーラに対して限定的とはいえ有利になりやすい状態を作って行くこととなります。
[キャラクター能力]
H67A89B116C79D116S33
耐久力が高めであるため良く戦闘準備に活用されるようなキャラクターです。
トリックルーム,あまごい,にほんばれ,じゅうりょく,ワンダールーム,リフレクター,ひかりのかべ,ステルスロックなどの場作り技をかなり多く取り揃え、だいばくはつによる自主退場で味方へのサポートを行う型がかなりの多数を占める事が有名です。
ただしそのようなカスタマイズの場合は攻撃能力を犠牲にしている事が多く、ちょうはつやアンコールなどの技を縛る技に弱いのもまた周知の事実なのではないかと思います。
システム的な弱点属性はほのおじめんゴーストあくの4種類。
特性によって弱点の数が変わるキャラクターで、たいねつだとほのおが等倍に,ふゆうだとじめんが0倍になります。
ドータクンが持つ特徴のうち、この「とくせいによって弱点が変わる」ことが今回のカスタマイズでのキモになります。
[使用ルール]
シングルバトル
[カスタマイズ]
もちもの
ふうせん
攻撃技でダメージを受けるまで、じめんタイプのわざのダメージを0倍にします。
ダメージを受けると割れてしまって消費され、じめんわざで通常通りのダメージを受けるようになります。
とくせい
ふゆう
風船を持っているのに特性を浮遊にする。
これがこの型最大のポイントであり、ここでどのようなアドバンテージを奪うか。
それにすべてがかかっています。
決して文章編集を間違えた訳ではありません。私は本気で言っています。
せいかく
ゆうかん
努力値
A252
ドータクンが有利になりやすいフェアリーとエスパーのタイプに特防が高いキャラクターが多いため、Aに出来るだけ多く割くことにしました。
A252振ったお陰でAS252メガガルーラであればジャイロボールで確定2です。
Aに振ったせいで相手のおにびに弱くなります。
C32
めざめるパワー氷が仮想敵であるH4ガブリアスに対して確二になるラインです。
こおり四倍相手にしか打ちません。
残りH220
残りで出来る限り耐久力を高めます。
A252メガガルーラのふいうちはドータクンのHPを最大HPの80%前後削ります。
アタッカーだと気付かれた後は注意が必要です。
技構成
しねんのずつき/ジャイロボール/めざめるパワー氷/トリックルーム
トリックルームを忍ばせておいて後続のキャラクターへのサポートを兼ねます。
自身への恩恵と味方への影響力を考えての選択です。
しねんずつきで殴りあえる相手がそんなにいなくて、思っていたよりも使う頻度が低いので、かわりにだいばくはつを採用してサポート力を高めるカスタムも良いと感じています。
[スペック]
戦闘時期
先発,じめんわざへの繰り出し,エスパーわざへの繰り出し
戦闘スタイル
嵌め,従来通りのサイクル戦
主な制圧対象
ガブリアス,ランドロス,ふいうちのないガルーラ,高速エスパータイプ,ちょうはつ持ち低耐久
苦手
ゲンガー,ギルガルド,サザンドラ,炎タイプ,火力の足りない相手全般
[ポイント]
このドータクンを語るに当たってはやはり、ふうせんとふゆうの効果のミスマッチを語る事から始まります。
あなたはふうせんを持ったドータクンを見た時、第一感でドータクンのとくせいを何だと思うでしょうか。全てはそこに集約されています。
そう。この型は相手が1度だけ技の選択を誤ることを期待して組まれているのです。
例えふうせんが割れても実はこの型にはじめんわざが効きません。でも相手はじしんを選んでしまう……。そのターンにこそ、最大のリターンを取れるように動いていきます。
とは言っても、この型は種を知っていれば基本的にはただ殴るだけです。
対戦相手がもたついている間に殴りきって相手を倒しましょう。
その為のめざめるパワー(氷)とA252振りです。
じしんが当たれば倒せると勘違いした相手に一泡吹かせてやりましょう。
サポート型のドータクンなんだと勘違いした相手にも一泡吹かせてやりましょう。
『理論がいったん正しいとなると人は途端に疑わなくなる……。まして、その理で勝ってきたとなればなおさらだ……!!』
と、福本漫画のような思考で相手の裏をかいていくのです。
ただ、殴るだけのドータクンで!!
ちなみにこの型には別の副作用があります。
対面したバシャーモがふうせんを見てたいねつドータクンだと勘違いした場合に、どの浮遊ドータクンでも引き出せなかった格闘技の繰り出しを引き出せる可能性が若干存在します。
その場合はトリックルームからしねんのずつきを展開すれば充分バシャーモに対して仕事が出来ており、加速したバシャーモに対してトリックルームが残るため不利にはなりにくいでしょう。最後の手段的なもので積極的に狙っていくものではないのですが、相手からどう見えているかを予想すれば僅かに存在しうる世界線だとも言えます。諦めなければ道が開けるかもしれません。
[補足]
補完として連れて行くキャラクターにはHBゴツゴツメットの物理受けファイアローを推します。
バシャーモを無理なく処理できる事、ねむりを操る草タイプに有利である事、トリックルームを貼ったか貼らないかが今後の活動にあまり影響しない事、などが推しメンである理由です。ファイアローが苦手なガブリアス、ランドロス、ガルーラ等を軒並み喰う可能性があるので補完もまぁ上々。上手く取り回せばゲンガーに対しても不利とはなりづらくなるのも嬉しいところです。
その他メガヘラクロスなどのトリックルーム下のエースキャラクターを採用しその筋を純粋に伸ばしてみたりとPT構築においてはまだまだ考慮の余地が残されていると考えています。
[終わりに]
めざめるパワー(氷)は
HABCDSが奇数奇数奇数奇数奇数偶数で実現できます。
この型の理想個体は31,31,31,31,31,0ということです。
ドータクンには性別が無いため孵化が少々困難です。真似してみようと思ったらそれだけは考慮に入れてください。ストレートに強いキャラクターを育てた方が戦力アップにならないか、と作り始める前に自分の持てる時間と相談するのです。
そして。それを込みで育成されたそのドータクンが、あなたの良き相棒となることを祈っております。
このドータクンの運用のコツは、相手からどのように見えているのかを想像すること。
相手を嵌め倒した時のカタルシスはここに私が保証しましょう。
参考ビデオ:
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B6JW-WWWW-WW4X-P9UQ
それでは、また。